2015年4月15日水曜日

世界水泳選手権代表選手発表に思ったこと  ~世界陸上マラソン選手選考との違い~

もう先週のことになりましたが、競泳の日本選手権。良かったですねー。

萩野くんはやっぱり世界トップレベルのスイマーですね。強すぎて何も言えねー。






個人的にはやっぱりJSSの大也くんと香生子ちゃんの活躍は非常にうれしいのは当たり前なんですが、
できればこの2人が強いうちに次に続く選手がJSSから出てきて欲しい!

それからバタフライの星さん!病気を克服して復活してきたことは非常にうれしいですね。

そしてやっぱり注目は現役中学生の池江さんが選ばれたことですよねー。
今井さんは惜しかった。派遣標準タイムを切っていたので・・・。2位以内という明解なハードルに阻まれました・・・。残念。
でもこの中学生達の活躍は本当に今後が楽しみですね・・・。
というか、怖いというか、うちのムスメのことを考えるとキツイというか・・・(苦笑)
はい、がんばります・・・。

北島選手が代表になれませんでしたが、十分に良いメンバーが入ったし期待して世界水泳応援したいと思います。
リオに向けて良い経験を積んでほしいと思いますね。

意外にマスコミ報道を見ても25人の代表全員を発表していない報道機関が多いので、
一応、書いておきます。


【男子】
 ▽背泳ぎ 入江陵介(イトマン東進)・金子雅紀(YURAS)
 ▽平泳ぎ 小関也朱篤・立石諒(以上ミキハウス)
 ▽バタフライ 藤井拓郎(コナミ)・川本武史(中京大)・坂井聖人(早大)
 ▽自由形、個人メドレー 萩野公介(東洋大)
 ▽バタフライ、個人メドレー 瀬戸大也(JSS毛呂山)
 ▽リレー 中村克(早大)塩浦慎理(イトマン東進)小堀勇気(日大)天井翼(東洋大)

【女子】
 ▽平泳ぎ 金藤理絵(Jaked)
 ▽バタフライ 星奈津美(ミズノ)
 ▽個人メドレー 清水咲子(ミキハウス)
 ▽平泳ぎ、個人メドレー 渡部香生子(JSS立石)
 ▽リレー 内田美希(東洋大)・松本弥生(ミキハウス)・池江璃花子(ルネサンス亀戸)山口美咲(イトマン)
       五十嵐千尋(日体大)持田早智(ルネサンス幕張)青木智美(ATSC・YW)赤瀬紗也香(日体大)


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ところでここからが今日の本題・・・。

今回の世界水泳の代表選考は(っていうか以前から日本水泳連盟はそうですが)、
オリンピックでメダルを獲れる選手を養成し、実際に世界に出るだけではなく「十分に戦うことができる」メンバーを選考し、メダル獲得という結果を残してもらうため、「派遣標準記録」が明確にされており、選考レース(日本選手権)ではその派遣標準記録を突破しなくてはならず、さらに突破した者が複数いればそのうち上位2人しか選考されません。

しかもその設定タイムはオリンピックで入賞できるレベルに設定されてあるため、相当にレベルが高いのです。

選手選考もオープンでありクリアであり、残念ながら選ばれなくても納得がいくものです。
まあ、メダル至上主義に対してはどうかと思うこともありますが、今の日本ではやむをえない風潮だと思います。


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それに対してひと月ほど前にかなり物議を醸した世界陸上女子マラソンの選手選考・・・。

むかーし、むかしの有森裕子・松野明美の時代からなーんにも変わっていないんですね、
この日本陸連の不透明さというか密室選考。人間の思考が選考を左右するというイヤーな方法。

今回問題になっているのは以下の部分。
(毎日新聞より転記)

「女子は前田が名古屋ウィメンズで日本歴代8位の2時間22分48秒をマークして3位となり、初めて選出された。名古屋4位の伊藤も選考会全体で2番目(2時間24分42秒)の記録で2大会ぶり2度目に選ばれた。2012年ロンドン五輪代表の重友は大阪国際で後半に失速したが、中盤まで先頭集団に食らいついた積極性が評価されて初選出となった。NTメンバーで横浜国際を2時間26分57秒で優勝した田中智美(第一生命)は外れた。」


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なぜ、選考レースである横浜国際で優勝した選手を外して、大阪国際で失速し負けた選手を選んだのか?というところ。

どうやら陸連はタイム重視、スピード重視ということで積極性を買っての選考だったようで、今後もこの方向は変えないというスタンスのようです・・・。

でもみなさん、これおかしいと思いませんか?

42.195キロという距離が同じなだけであって、天候も違えば走る都市も違う。走る路面も違えばカーブや勾配も違う。
そして出場する選手が違えばレースのペースや展開が異なるのは当たり前なのでラップタイムも違ってくるし、当然決勝タイムも異なるのです。

条件も出場選手も違うのだから、そもそも複数のレースを横並びにして比べてはいけないんですね。
それなのに陸連は一生懸命これらを比べて代表を選考して文句を言われている・・・・(苦笑)

もちろん優勝したからって強いとは言えない(レベルが低いレースだった可能性もある)というのも正しい意見ですけどね。


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競馬をやっている人ならすべてお分かりと思います。

同じくらいの実力同士の出走馬で比べても、中山2000mと京都2000mでは多分後者のほうがタイムは速い。
カーブの違いもあれば勾配の違いもある。直線の長さも違うし、芝の質も違う。そもそも枠の内・外でも違ってくるでしょう。
だからといって速いタイムで勝った後者の馬が優秀なのかといえば全然そう言い切れない。

また凱旋門賞等欧州の世界最高峰のレースで勝つためには、軽い高速馬場で結果を残す馬よりも、パワフルでタフな馬場をこなせる馬じゃないとダメということは全ての競馬ファンはわかっていることです。


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世界陸上マラソン(女子)の選手選考レースはなんと!5つもあるんです!ありえない!

まあ、世界大会であるアジア大会で優勝した選手・・・という基準は「優先」ということで内定を出すことは問題ないと思います。
もちろん選考のための基準タイムもあります。

しかし全部で3人しか選べないのに、前述のアジア大会優勝の他、横浜国際女子マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン、北海道マラソンと4つも選考レースがあるってのがどう考えても混乱を招く原因になっているんですよね。
ありえないでしょ。そりゃあそれぞれのレースで好走する人がいるんだから5~6人は候補になってしまうよね・・・。

また当然ながら各レースにはテレビ局やユニフォームのゼッケンスポンサー等がついているので、この大会を世界大会の選考レースにしてくれ!っていう、強烈な要請もあってこのようなことになっているのでしょうね。注目を浴びる大会にしたいわけですから。

いろんな選手の調整の問題があるのかもしれませんが、水泳のように「代表選考会」というのは1つにしたらどうなんでしょうかね?

そこを狙う人は全て1箇所に集まって同条件で勝負する。
スポンサーの綱引きの問題はあるでしょうけれども・・・。(毎年交代にすればいいんじゃね?スポンサーやテレビ局)


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また、もっと言ってしまうと、例えばオリンピックでも世界陸上でも良いんですが、これから行われる「狙うレース」と似た条件で選考レースを設定するべきだと思います。5つも選考レースを設定するんじゃなくて。

例えばロンドンオリンピックのマラソンコースはたしか石畳とかがあって非常に脚に負担がかかる辛いコースだったんじゃなかった?それに同じところを何往復もするコース設定だったような気がします。(記憶が定かじゃないですが)

もし事前にそういうコース設定がなされることがわかれば、それと同じようなコースを作ってそこで競わせるべきでしょう!
そこで派遣標準記録を設定して一斉に競わせ、そこで好成績を出した選手を選考すれば、
より本番で好成績を収める事が期待できるのではないでしょうか?

大きなレースになればなるほど、きっと選考会をおこなう時点で本番のコース設定が大体わかっているはずですしね。
やってできないことはないはずですよ。

テニスだと、クレーコートが得意な選手、ハードコートが得意な選手、芝が得意な選手、いろいろいると思います。
競馬でも阪神は得意だけれど、京都がまったくだめな「最強馬」もいます。

本番がハードコートなのに、クレーコートで予選をおこなうのではなく、
本番がハードコートだったら予選もハードコートでやるべきでしょう。

誰が考えたってわかる理屈ですよね・・・。

だからやっぱり今後は、ちゃんと結果を出して欲しい舞台(世陸や五輪)を陸連が設定し、そのコースを分析し、似たコースをつくってそこで「一発勝負」をさせる。

何十年も続いている○○国際レースのコースを変えるのは難しいでしょうから、
一発勝負用に、世陸代表選考レース「栃木国際マラソン2025」とか、五輪代表選考レース「仙台国際マラソン2019」とか、そういうのをあらたに作れば良いんですよ。

これがクリアな代表選考であり、本番で好成績を残せる代表選考につながるんじゃないでしょうか?
こういうことをやっていかない限り、競泳のようにメダルを争う選手を継続して派遣するということはできないんじゃないでしょうかね?

陸連のお偉方に物申したいですね・・・・。



あー、すっきりした。3月からずーっと納得がいかず、気になって気になっていたことだったので。


スポーツシリーズではバスケットにもいろいろ文句を言いたかったですが、
かわりに川渕さんが言ってくれているので黙っておきます(笑)



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