前日土曜日の中山は前週の影響をうけて馬場が悪いのかと思いきや、ほとんどのレースで先行好位の馬が上位を占める高速仕様。後方からの外差しが決まるようなレースはなかった。後方からレースを進める組にとっては簡単ではないレースになりそう。
今年のメンバーをみると先行して粘ってどこまでいけるか?というタイプのアダムバローズが引っ張り、先行有利の意識が働けば多少縦長の展開になるかも。
内枠に後方脚質の末脚自慢が固まり、外枠に好位勢が集まった印象なので、後方タイプの馬は直線になってから後方から外を回すのではなく、向こう正面のうちにいかに良いポジションをとってインを突けるか?で勝負が決まりそうだ。
ちなみに毎年皐月賞では4大ステップレース以外の馬は3着以内にほとんど絡むことがない。弥生賞・スプリングS・若葉S・共同通信杯。
きさらぎ賞からの直行は間隔があいてしまうことから馬券にからんだのはあのサトノダイヤモンドの3着のみ。
それより前の時期をステップにして好走したのも京成杯1着だったエイシンフラッシュ(皐月賞3着)のみ。年明け初戦がここというのは圧倒的に不利ということ。
逆に毎日杯は皐月賞までの間隔が短くなるので、皐月賞のステップを使えなかった馬が、NHKやダービーに向かうために挿む傾向にあるレース。つまり皐月賞には適さない。
やはり王道の4大ステップレースを使ってくる馬が圧倒的に有利。
今年はフラワーCからここに挑む牝馬のファンディーナがいて非常に面白い。69年ぶりの快挙がかかっているがローテーション的にはスプリングSと同じ開催タイミングなので問題はなく、懸念するとすれば年明けデビューでここが4戦目というところか?競馬界としてはこの馬が勝てば盛り上がるので勝ってほしいと思っているかもしれない(笑)
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本命◎は(6)アウトライアーズ
中山が得意なヴィクトワールピサの産駒で小回り得意なフレンチデピュティが母父。これまで取りこぼしたのは左回りで直線の長い新潟と東京。そして休み明けの前走のみ。叩いた上積みが大きいタイプであり前走の負けは想定内。ここが本番できっちり状態も上がってきている。外過ぎず内過ぎない枠も絶好。中山得意な田辺がデビューから継続してここもこの馬を選んだのは大きい。スローでは差し遅れるかもしれないがバランスのいいLAPだったスプリングSで2着に入ったように皐月賞的な締まった流れが得意なタイプ。勝ち切れるかどうかは疑問でも2着3着なら自身をもって推せる。8番人気はおいしすぎる。
対抗○は(8)ファンディーナ
戦ってきた相手も強くなく、スローのレースばかりだが、すべて圧勝しているところは評価できる。3戦あわせて2.6秒差15馬身以上の差。牡馬・牝馬あわせた全ての3歳馬で見ても間違いなく強い馬。どちらかといえばダービー・オークスに向いているのは間違いなく、確かに桜花賞は忙しすぎて向かなかったと思う。そして今回だがもまれるような展開は嫌だなと思っていたが高速馬場仕様になっていることからある程度レースは流れると思っており馬群もそれなりにばらけそうで、もまれる展開は心配なさそう。もともと先行型でありここでも好位置を取れそうなので前を追いかけすぎなければ大丈夫。あとは牡馬相手にやれるかやれないかだけ。前走フラワーCのタイムはスプリングS4着相当であり、叩けばもっと伸びたはずなのでここでも好走する能力があることは間違いない。有力馬の中では展開が最も向きそう。それでも全幅の信頼を置いて頭固定で買うほどはまだ信用していない。
3番手▲(17)ウインブライト
こちらも好レースだったと思うスプリングSから。◎アウトライアーズと違ってこちらは使われつつの前走であるため今回は逆転される可能性もあると見たが、それでも中山適正は高いものがありさすがにステイゴールド産駒といったところ。前走の馬体重減は寄生虫が潜んでいたせいという話があるようで、完全駆除を施して体調が上がっているようなのでここは上昇も見込める。馬体重減で激走した前走の反動が出るならば苦戦、そんなところか・・・。枠順的には包まれる心配のないこの17番枠はこの馬にとっては非常にいい枠と考えられる。一発を狙う騎乗をしてほしい。
4番手▼(4)カデナ
このメンバーでダービーだったらこの馬をもっと上位に評価したと思う。脚質的にどうしても後方からのタイプなので皐月賞としてみれば取りこぼしの可能性が高まる。前走スローでマイスタイルが引っ張る流れを後方から差し切ったのはこの馬の能力の高さの証明ではあるが、今回の中山最終開催は高速仕様であり前がなかなか止まらないイメージ。しかも内枠なので4角から直線の入り口では外に出すかインを突くかの選択次第で結果にかなりの差がでそう。イン突きができれば好結果。大外回しなら届かず・・・という感じと考えている。
穴狙いの5番手評価△(15)アダムバローズ
今年の各ステップレースの中で最も締まった厳しいレース(前半59.1-あがり359)になり、いかにも皐月賞につながりそうなレースになったのが若葉S。ここで2番手から最後まで粘って勝ち切ったのがこの馬。おそらくここでも同様の戦法で来ると思われタメずにハナを取りに行くかもしれない。高速仕様で止まらない馬場なら好走する可能性も十分
6番手に▽(2)スワーヴリチャード
この馬は厳しいレースの経験もなく小頭数のもまれない競馬しかしたことがないのがネック。この馬にとっては実は2番枠は不利を受けやすい最悪ともいえる枠順ではないだろうか?皐月賞本番を見据えて前目で競馬した前走のように出して行ければまだマシだが多頭数なのでどうなるか?上がりの時計がかかるレースになる皐月賞なのでこの馬の本来の末脚が繰り出せるのか出せないのかそこに尽きる。過去ハーツクライ産駒は皐月賞で馬券になっていないので消しにくいけれども正直大幅割引。
7番手の押さえ×(13)サトノアレス
7番人気なら黙って買いだとは思うのだが。前走スプリングSは休み明けということもありいつも以上に後方から。何とか追い上げても届かず4着といういかにも休み明けの競馬。確実に上昇が見込まれるのでここはもう少し高評価しても良い2歳王者。直線で外差し一辺倒にならないように少しいつもよりは前目の中段くらいで競馬を進められれば好走できると思われる。「2頭だしは人気薄」という昔からの格言のとおり。戸崎には思い切ってインを突く競馬をしてもらいたいものだ
8番手押さえの押さえ(7)ペルシアンナイト
デムーロが怖いだけ(苦笑)。でも末脚もあるし良い位置もとれるし、一気の距離延長が堪えなければ3着くらいには来ても驚けない。ハービンジャー産駒はいらないと思っていてもやはりデムーロが乗るということになれば・・・・。カデナやスワーヴリチャード等の末脚ある馬が外を回してしまって届かないような話になった時に唯一インから来るのはこの馬だと思う。ただしアーリントンCの勝ち馬がここで勝ち負けになるとは思っていないので3着争いまで。
消(5)レイデオロ
ホープフルSで倒した相手は弱かった。いまだに500万のあたりをさまよっている。前の馬が垂れて後方勢が占めただけのレースともいえる。この馬自身は強い競馬したのは間違いないが・・・。ただ皐月賞に休み明けで出てくるのは失礼。そういうところが私が藤沢厩舎が嫌いなところ。狙いはダービーのみと考えて間違いない。この馬が来たらきれいさっぱりあきらめる。
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人気通りに決まらない可能性も十分にありそうなだけに馬券の買い方がカギになりそうだ・・・・・。
◎○馬連。
手広く3連複上位人気3頭と◎の合計4頭のそれぞれ1頭軸から各印へ。
前が止まらない馬場ということでおまけで△からWIDEで◎○へ。
過去の傾向がまったく当てはまらず、まったくの見当はずれ。
返信削除今回は高速馬場によるレースレコードが産まれたが、レースとしても前走でマイルを使い、タイトな流れで好走した経験のある馬が連対した。
競馬ってホントに難しい!
3連単は100万超の大荒れ・・・羨ましい・・・!!!
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